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I.Sさん(女性・86歳)両下腿浮腫(リンパ浮腫)、腎臓がん

2016/6/15 症例報告

主 訴

 ・著明な両下腿浮腫
 ・食欲不振
 ・(両)視力低下

既往歴

 ・1940年 腎盂炎
 ・1993年 メニエル氏病
 ・1996年 子宮頸がん(放射線治療 その後下腿浮腫出現)
 ・2010年 腎がん(手術せず)

現病歴

 抗ガン剤の副作用により、下肢の浮腫が発生。
 徐々に下腿浮腫が著明となり、
 近医にて処方された利尿剤を服用しつつ様子をみるが、改善せず。

 ・2016年2月、当院より臨床気療法士を派遣し、エネルギー療法による浮腫の改善を試みる。
  結果、当初、「象の脚」かと見まごうほど著明であった浮腫が半分以下に軽減。

 ・2016年5月頃より食欲不振、下腿浮腫の増強、視力低下(輪郭がわかる程度)。
  近医の処方にて、利尿剤(バイカロン25mg半錠/日)を内服するが浮腫は改善せず、
  増強する一方。
  ほとんどを臥床で過ごす。
  厳しい状況下、家族とのコミュニケーションも十分ではなく、
  心を閉ざしがちであった。

 ・2016年4月と6月初旬の2回、当院の臨床気療法士を再派遣。
  派遣の度、エネルギー療法により、両下肢の浮腫が軽減するも、
  戻りやすく、安定しない。
  食欲もなくなり、スープ等しか食が通らず、気力も意欲も落ちてきているとのこと。



2016年6月15日、当院の臨床気療法士を再派遣。

 血液検査で総蛋白が3,3mg/dl。
 著明な低栄養による著明な両下腿浮腫を呈する。
 腎機能は正常範囲。


【 西洋医学的アプローチと課題 】

 近医の治療は利尿剤の投与。様子をみたが、改善はみられなかった。

 ▽近医に処方されていた内服薬等

    ・ チラーヂンS(50) 0.5T 分1(朝) 週に火金のみ
    ・ エカベトNa顆粒 2包 分2(朝夕)
    ・ トリメブチンマレイン酸塩錠(100) 3T 分3
    ・ サニアーゼ配合錠 3T 分3
    ・ メコバラミン(500) 3T 分3(食後)
    ・ バイカロン(25) 0.5T 分1(朝)
    ・ (むくみが強いとき)バイカロン(25) 0.5T *用
    ・ ノードマントローチ
    ・ ユベラNソフト(200)3cap 分3
    ・ メチコバール(500)3cap 分3
    ・ エディロールカプセル(0.75)1cap 分1(夕)
    ・ アクトネル(7.5)1T 分1 
    ・ ソレトンSP 2T 分2(朝夕)
    ・ ムコスタ(100)2T 分2(朝夕)
    ・ モーラスパップ 30mg 


 利尿剤(バイカロン錠)を1錠か1.5錠に増やす手もあるが
 低栄養かつ高齢であるため、脱水症の可能性が高く、投与せず。

 また食欲不振に対して、ドグマチールの投与もあり得るが心電図上QT延長や睡眠障害、
 脱力感などの副作用があり投与を控えている。2種類の胃腸薬は内服中とのこと。 
 下腿に加えて、軽度手背部の浮腫があるので少なくとも軽度の左心不全が予想される。

 低栄養かつ86歳と高齢で、腎がんを合併。
 意欲の低下が見られるため、積極的な治療は難しいが、
 高濃度ビタミンC点滴とオゾン療法は有益な治療と考えられる。


【 東洋医学的アプローチと課題 】

 I.Sさんは、著明な気虚の状態といえる。
 食物から得られる気を、脾が上手く吸収できず、気の生成量が減っている。
 また、心下型水滞でもある。
 気の生成量を増やし、気を巡らせるようにしないと、水滞は改善しない。
 視力の低下は、加齢による腎の働きの衰えによる可能性がある。

 漢方では、四君子湯、真武湯、牛車腎気丸が候補に上げられるが
 現在、内服薬も多く、有効な結果をもたらせるかは疑問である。


【 ネクストクリニックの治療 】

 腎の失調、脾の失調がポイント。
 いずれも気が巡っていないのが問題。

 臨床気療法士によるエネルギー療法で、
 四肢の血行不良と浮腫に対してアプローチ。
 不要なエネルギーを除去し、正気を増やし、
 気の巡りを良くするよう指示した。
 
 また、効果を高めるために「気のコンディショニング」を施した
 高濃度ビタミンC点滴も施行。

 高濃度ビタミンC点滴は、心不全や強い浮腫がある方は、
 点滴を水分で血管内に入れることで、病状が悪化する可能性がある。
 しかし、患者本人の希望も踏まえた上で、
 高濃度ビタミンC点滴による強い抗酸化作用、免疫力の向上の効果が有益と考え、点滴を行った。




映像:施術の様子

 

<臨床気療法士よりコメント>

 一見、力任せに施術しているように見えるかもしれませんが、
 不要なエネルギーをデトックスするために、筋力を使っているためです。
 実際には、感想にもあるように、決して強すぎたり、痛くはありません。
 このケースで一番の要は、心臓と腎臓に対するアプローチでした。


施術前後の下肢の比較





<サイズの変化>

単位(cm) 施術前 施術直後 点滴後 最終
膝(右) 47.0 46.3 43.5 37
ふくらはぎ
(右)
47.0 38.7 39.9 37.7
足関節(右) 29.0 27.0 23.9 24.3
膝(左) 48.0 43.0 42.6 43.2
ふくらはぎ
(左)
45.8 37.0 36.1 33..8
足関節(左) 28.4 24.5 24.4 23.6



<診察所見>

◇ 治療前
 一見、活気はみられるが、下腿浮腫が著明で、皮膚が肥厚している箇所が散見された。
 四肢の血行不良で、冷感が強い。

◇ 臨床気療法士によるエネルギー療法施術後
 両上肢の冷えはあるが、下腿の血行が改善。
 浮腫も著明に改善。
 足関節の固さが軽減し、上下に屈伸ができるようになった。

◇ 点滴後
 点滴後は両上肢の血行も改善。
 トイレまでの歩行も速く、しっかりと安定。
 ベッドに上がるのも、ほぼ一回の動作で可能になった。
 姿勢もまっすぐとなり、顔色良好。
 食思不良であったが、空腹感が生じた。

 活気があり「足が随分軽くなりました。幸せ」と笑顔で話す。


血液検査結果における有効な変化

 酸化ストレス度が、18.27から8以下まで下がり、
 セッション後下がっていた抗酸化力は施術前に比し、1.2倍に増加。

 ◎血液検査結果詳細>


下腿浮腫の変化

・2016/3/4

 2月に臨床気療法士の出張施術を受けて改善したが、時間が経つにつれ浮腫が再度悪化してきた。


・2016/6/15 今回の施術日。
(施術前)



(施術途中)


(臨床気療法士による施術)


(施術後)すっかり細くなり、柔らかな質感に。




結 語

 臨床気療法士によるエネルギー療法のみで、短時間内に著明に下腿浮腫が改善した。
 気を巡らすこと、気を調えることがいかに大切かを教えてくれた症例である。


その後の経過

 臨床気療法士による施術後、家人や協力者が患者のケアを自宅で行えるよう、
 患者にとって必要なエネルギー療法の基本的手法を教授する。
 家人、協力者が日常的に施術を行うことで浮腫の再発を防ぎ、ADL(日常生活動作)の拡大、
 意欲、活力の増強につながるようにアプローチを図った。

 ※ADLとは「Activities of Daily Living」の略。
  「日常生活動作」のこと。食事や着替え、排泄や入浴など、
  人間が日常生活を送る上で欠かすことのできない行動動作をさす。






※治療の効果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。